「M-1グランプリ2024」が開催され、審査員の顔ぶれや採点基準が注目を集めました。本記事では、審査員一覧や決勝戦の得点、審査員のコメントなどを通して、今年のM-1グランプリを多角的に分析します。過去大会との比較や視聴者の反応も交えながら、若手芸人の台頭と大会の進化について考察します。
- はじめに
- 「M-1グランプリ2024」の審査員一覧
- 審査員改革の意図
- 審査基準と採点方法
- 決勝戦の各審査員の点数
- 最終決戦の投票結果
- 審査員のコメントと裏話
- 過去大会との比較
- 視聴者の反応と今後の展望
- まとめ
はじめに
「M-1グランプリ2024」が12月22日に開催され、漫才日本一を決める熱い戦いが繰り広げられました。今年の大会では、審査員の顔ぶれや採点基準が大きな注目を集めました。9人制の新たな審査員体制や、若手芸人の躍進など、多くの話題が生まれた大会となりました。本記事では、審査員の選定背景や採点方法、決勝戦の結果など、様々な角度から今年のM-1グランプリを分析します。また、過去大会との比較や視聴者の反応なども交えながら、若手芸人の台頭と大会の進化についても考察していきます。
「M-1グランプリ2024」の審査員一覧
審査員の顔ぶれ
今年の「M-1グランプリ」では、審査員が7人から9人に増員され、新たなメンバーが加わりました。以下が、2024年の審査員一覧です。
- 若林正恭(オードリー)
- 中川礼二(中川家)
- 山内健司(かまいたち)
- 塙宣之(ナイツ)
- 博多大吉(博多華丸・大吉)
- 哲夫(笑い飯)
- 柴田英嗣(アンタッチャブル)
- 海原ともこ(海原やすよ ともこ)
- 石田明(NON STYLE)
審査員の選定にあたっては、世代のバランスや漫才に対する見識が考慮されました。
特に注目されたのが、松本人志の不在です。松本人志は長年「M-1グランプリ」の審査員を務めてきましたが、今年は体調不良のため辞退。その代わりに、若手芸人からベテランまで、幅広い世代の審査員が選ばれました。
審査員改革の意図
「M-1グランプリ2024」では、審査員が7人から9人に増員されました。この改革の背景には、採点の多様性と透明性を高める狙いがありました。9人制にすることで、より多くの視点から漫才を評価できるようになり、審査の公平性が向上すると期待されました。
また、審査員の年齢層が若返ったことも特徴の一つです。これは、若手芸人の感性を尊重し、新しい時代の漫才を適切に評価するための措置だと考えられます。
審査員改革によって、「M-1グランプリ」は新たなステージへと進化を遂げたのです。
審査基準と採点方法
審査基準の概要
M-1グランプリの審査基準は、「とにかくおもしろい漫才」であることが大前提です。しかし、審査員によって、重視するポイントや採点方法に違いがあります。
例えば、博多大吉はストップウォッチを使って、漫才の盛り上がりを時間で計測するユニークな方法を採用しています。一方、石田明は、ネタの完成度や演技力など、複数の項目に分けて評価するスタイルを取っています。このように、審査員それぞれの個性が採点に反映されるのが、M-1グランプリの面白さの一つと言えるでしょう。
採点の透明性と多様性
9人制の審査員体制は、採点の透明性と多様性を高めることに寄与しました。より多くの審査員が採点に加わることで、個人の主観に偏ることなく、公平な評価が可能になります。
また、審査員の個性が採点に反映されることで、多様な視点からの評価が実現します。漫才に対する価値観は人それぞれ異なるため、様々な角度から漫才を評価することが重要です。9人制の採点方式は、こうした多様性を確保する上で効果的だったと言えるでしょう。
決勝戦の各審査員の点数
ファーストラウンドの得点
「M-1グランプリ2024」の決勝戦では、まずファーストラウンドが行われました。以下が、各コンビの得点と順位です。
コンビ名 | 合 計 点 |
石 田 明 |
海 原 と も こ |
柴 田 英 嗣 |
哲 夫 |
博 多 大 吉 |
塙 宣 之 |
山 内 健 司 |
中 川 礼 二 |
若 林 正 恭 |
バッテリィズ | 861 | 97 | 97 | 96 | 95 | 95 | 93 | 96 | 97 | 95 |
令和ロマン | 850 | 96 | 97 | 95 | 90 | 96 | 93 | 96 | 93 | 94 |
真空ジェシカ | 849 | 95 | 95 | 94 | 90 | 97 | 94 | 97 | 94 | 93 |
エバース | 848 | 96 | 94 | 93 | 93 | 94 | 94 | 94 | 96 | 94 |
ヤーレンズ | 825 | 92 | 94 | 91 | 91 | 92 | 92 | 91 | 90 | 92 |
トム・ブラウン | 823 | 88 | 94 | 87 | 92 | 95 | 95 | 90 | 89 | 93 |
ダイタク | 820 | 90 | 94 | 88 | 89 | 90 | 93 | 92 | 92 | 92 |
マユリカ | 820 | 91 | 96 | 89 | 88 | 93 | 91 | 90 | 91 | 91 |
ジョックロック | 819 | 89 | 95 | 88 | 91 | 89 | 91 | 93 | 93 | 90 |
ママタルト | 812 | 90 | 92 | 89 | 89 | 88 | 89 | 93 | 93 | 89 |
ファーストラウンドでは、バッテリィズが861点で1位となり、令和ロマンと真空ジェシカが僅差で続きました。
最終決戦の投票結果
ファーストラウンドの上位3組による最終決戦では、令和ロマンが5票を獲得し、優勝を果たしました。バッテリィズが3票、真空ジェシカが1票という結果でした。
令和ロマンは、時事ネタを織り交ぜた斬新な漫才で審査員の心を掴みました。特に、山内健司と石田明が高く評価し、令和ロマンに投票しました。一方、バッテリィズには、若林正恭や塙宣之が票を投じました。最終決戦の投票結果からは、審査員のお笑いに対する価値観の違いが見て取れます。
審査員のコメントと裏話
審査員の反省会
「M-1グランプリ2024の」審査員を務めた塙宣之が、審査後の反省会で興味深いエピソードを語りました。塙は、「トップバッターに高得点をつけることの難しさ」を指摘しました。最初のコンビは、他のコンビとの比較ができないため、適切な得点をつけるのが難しいというのです。
また、審査員同士で採点基準について議論したことも明かしました。「独自の採点基準」を持つ審査員もいれば、「他の審査員の得点を意識する」審査員もいるそうです。こうした裏話からは、審査員の仕事の奥深さが伺えます。
審査員の視点から見る漫才
「M-1グランプリ2024」の審査員は、どのようなポイントを重視していたのでしょうか。多くの審査員が共通して挙げていたのが、「ネタのオリジナリティ」と「漫才の基本に忠実であること」です。斬新な発想や時事ネタを取り入れつつ、漫才の型を守ることが高く評価されました。
一方で、審査員と出場者の間で世代間ギャップが生じることもありました。若手芸人のネタに対して、ベテラン審査員が理解に苦しむ場面が見られたのです。しかし、そうしたギャップを乗り越え、新しい漫才の形を評価することも、審査員の重要な役割だと言えるでしょう。
過去大会との比較
審査員構成の変遷
M-1グランプリの審査員構成は、回を重ねるごとに変化してきました。過去には、5人制や7人制が採用されていました。特に、松本人志は長年審査員を務め、大会の顔として存在感を示してきました。
しかし、2024年大会では松本が不在となり、大きな転換点を迎えました。松本抜きでのM-1グランプリは、これまでにない新鮮な印象を与えました。一方で、松本の鋭い視点や的確なツッコミが恋しいという声も聞かれました。松本不在の影響は、今後のM-1グランプリにも及ぶことでしょう。
得点の傾向と変化
M-1グランプリの得点は、年々上昇傾向にあります。2024年大会では、バッテリィズが861点という高得点を記録しました。これは、過去の最高得点であるミルクボーイの681点を大きく上回る数字です。
得点の上昇には、審査基準の変化が関係していると考えられます。近年のM-1グランプリでは、ネタのオリジナリティや時事ネタへの評価が高まっています。また、9人制の審査員体制によって、多様な視点からの採点が可能になったことも得点上昇の要因でしょう。
視聴者の反応と今後の展望
SNSでの反響
「M-1グランプリ2024」の放送後、SNSでは視聴者から様々な反響が寄せられました。審査員改革に対しては、「新しい視点が加わって面白かった」という肯定的な意見がある一方で、「松本人志の存在感が恋しかった」といった声も見られました。
また、9人制の採点方式については、「多様な意見が反映されて良かった」という評価がある反面、「採点基準がバラバラで分かりにくかった」という指摘もありました。
視聴者の意見は賛否両論に分かれましたが、審査員改革が大会に新たな風を吹き込んだことは確かです。
M-1グランプリの未来
M-1グランプリは、回を重ねるごとに進化を遂げてきました。2024年大会では、審査員改革によって新たなステージに突入しました。今後は、さらなる審査員の多様化や、採点方法の改善が期待されます。
また、若手芸人の台頭も見逃せません。近年のM-1グランプリでは、新世代の芸人が次々と頭角を現しています。彼らの斬新な発想と挑戦的な姿勢が、M-1グランプリを新たな高みへと導くことでしょう。
まとめ
「M-1グランプリ2024」は、審査員改革と若手芸人の躍進が印象的な大会でした。9人制の審査員体制は、採点の多様性と透明性を高める上で効果的でした。一方で、松本人志の不在が大会に与えた影響も無視できません。
審査員のコメントからは、漫才に対する深い考察と個性的な視点が伺えました。また、過去大会との比較からは、M-1グランプリの変遷と進化の歴史が浮かび上がります。
視聴者の反応は様々でしたが、M-1グランプリが新しいステージに突入したことは間違いありません。若手芸人の更なる台頭と、大会の進化に期待が高まります。
「M-1グランプリ2024」は、お笑い界の未来を感じさせる記念すべき大会となりました。これからも、M-1グランプリが漫才の最前線を切り拓いていくことでしょう。
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